8.9プロジェクト、平和へのアイデア
進行中のプロジェクトを紹介
1.「8.9 Mokutou Reminder」8月9日11時2分の5分前にLINEでお知らせ
長崎市では8月9日11時2分の数分前から、地域の防災無線から1945年8月9日11時2分に長崎市に原子爆弾が投下されたことがアナウンスされ、その後のサイレンにより、黙祷をするということが通例となっています。
この「地域の防災無線」の役割を「LINEでメッセージを送ることで代替えする」ことで長崎市にとどまらず、全国の方にお知らせすることが可能になり、黙祷をする人が1人でも多くなるのではないかという思いから、8.9 Mokutou ReminderというLINEアカウントを作成しました。
8.9MokutouReminderはLINE登録をいただいた方に対して、1年に1回、8月9日11時2分の5分前にLINEで通知をお届けします。(下記のようなメッセージが送られます。)
このメッセージを1年に1回届けることにより、多くの方が8月9日11時2分に黙祷をする「きっかけ」を作っています。
8.9 Mokutou Reminderの周知のためにSNSではTwitterを活用し、次に訪れる8月9日11時2分に向け、「8月9日11時2分まで、残り○日と5分です」と毎日ツイートを行っています。
2.#わたしの平和 折り鶴プロジェクト
~未来にも残り続けてほしい日常の平和をシェア~
8.9 Mokutou Reminderの登録用QRコードがついたオリジナル折り鶴を製作。鶴を折る5分間で自分なりの平和について考え、#わたしの平和で一人ひとりにとっての平和を発信することができます。
3.長崎市のイベントで黙祷ブースの設置
平和について考えるきっかけをお届けするための「黙祷ブース」を準備し、長崎市などで行われているイベントに出展しています。
今後行いたいプロジェクトの紹介
1.デジタル折り鶴プロジェクト
~長崎市に世界からの平和への想いが届く~
わたしたちは、長崎市が世界から平和を受信する都市になってもらいたいという想いがあります。現在も平和公園には千羽鶴が献上されるなど平和の受信を行なっていますが、このような取り組みを現代テクノロジーを用いて、より多くの受信ができるように取り組んでいただきたいと思っています。その1つが「デジタル折り鶴プロジェクト」です。
概要としては、世界中の誰しもが、スマートフォンさえあればアプリ上で折り鶴を折ることが可能になり、それを送信すると、自分のいる国や県から長崎に折り鶴が飛んでくるというようなことをしたいと考えています。例えば、オフィスや商店街、長崎スタジアムシティ等の大画面や壁面をデジタル献花台として、世界からの折り鶴や平和のメッセージが飛んでくる仕様にします。1羽ずつ飛んできて、1000羽集まると千羽鶴になるというようなモーショングラフィックを設けたり等視覚的にも楽しさを演出したいと思います。デジタル折り鶴、デジタル献花台を通して、平和を願っている方が世界中にいるということを可視化できることを期待しています。
物理的な折り鶴は平和へのメッセージとしてのインパクトは大きいものの、同時に焼却等の問題も発生しているかと思います。デジタル折り鶴を活用することで、この問題も解決できるのではないかと考えています。SDGsの目標12「つくる責任 つかう責任」でも挙げられている、持続可能な生産消費形態を確保することにも貢献できると考えています。
今後の活動に向けて
原子爆弾が投下された1945年から77年の時が経ち、被爆者のいない時代が近づいています。わたしたちは、悲惨な記憶を風化させず、被爆地・長崎から平和への想いを発信し続けていくために「平和の新しい伝え方」を考えて行動していくことが大切だと考えています。
わたしたちのプロジェクトを通して、一人でも多くの方が平和について考える「きっかけ」をお届けできるよう、今後もさまざまな活動を行っていきます。